飛び入り
2014/8/23(Sat)
インスブルックから車で1時間半、ザルツブルクの入り口近くにある「Lofer」にて
「Loferer Stoaberglauf」というレースに参加。
4kmで1200m登る距離は短いがタフなレース。結果は7位。
こう書くと簡単だが、実はここに至るまでにたくさんの道のりが…
2日前の事。
webで見つけてエントリーの連絡は入れたけど、google mapでいくら検索しても町と山の名前が一致しない。メールを送るもレスはなし。
昨晩の事
前日になってもアクセスがわからずホテルのレセプションで泣きついたら、ディレクターに電話してくれアクセス方法を教わる。なんと、goole mapでヒットした場所は全て違った…。
今朝の事
これで一安心と、教わった道順をもとに会場のある町へ(ナビに教わった住所を入れるも見つからず)向かうが、曲がるべき標識と交差点がない、8時からレースブリーフィングなのに間に合わず。あちこちで道を聞いて8時半エントリー締切、9時スタートの8時27分に到着。
ブリーフィング(8時からいつの間にか8時45分に変更に)
「スタート15分前にやるから集まってね。」
行ってみたら、全てドイツ語(当たり前か)
で、その後に
「英語でも説明するよ」
「ここスタート、道なりに登ってね、4km,1200m登ったらフィニッシュだから」
「途中に1箇所エイドがあるよ」
「フィニッシュ後は来た道を下りてね」
以上。
レース
9時丁度にスタート。
1/3くらいかな?結構ストックを使う人が多い。中には途中で放り出してレース後、下山する際に拾うツワモノも。岩がちなトレイルをひたすら登るコース。天気が悪く視界が利かなかったので景色はお預け。距離表示も行く先もあまり見えないのでひたすら登った。
こちらのかけ声は
「ホップ、ホップ、ホップ(C`mon,C`mon,C`mon!)」
「スーパー、スーパー(super,super)」
がメジャー。
フィニッシュ後
山小屋でフィニッシュ。
毛布にくるまれ、手にフィニッシュのスタンプを押され、計測チップを外され、紅茶を渡される。
バナナ、ウエハース、レッドブルもあった。
山小屋はとてもきれい。
下山すると言ったら、雨も強くなったし寒い上にここでアワードを2時間後にするから、それまで温かいものでも食べて待っていなさいと言われる。
えーっと、お金も着替えも無いですが??(心の中で)
「着替えはね、友達が持って来てくれたり、自身で事前に登っておいておくんだよ。」
「そうか、着替えが無いのか、僕のを貸したあげよう」と貸していただく。
食堂に行くと、
「我がレースへようこそ」
という事でごちそうになる。
全くドイツが分からないが食堂で行われている酒盛りとアコーディオンやラッパによる演奏会にまざってしばらく過ごす。
表彰式では遠方からのランナーという事でお酒(多分)をいただく。
その後は、お酒を抱えて借りたウェアにて下山。
勿論、毎回ではないけれど、思い切って飛び込んでみると色々なことが起こる。
良くも悪くもたくさんの経験が出来る。
今回のレースでも来週のレースに出るという人が何人か。
再会を誓って帰路に着く。
会場には思わぬ事態から随分と長居をしたが、それも含めてレースであり、旅である。
あぁ、楽しかった。

追記:写真は応援で後から上がった妻が途中で行き会ったレスキュー隊の方からいただいたもの。日本人(アジア人)は僕だけだったのですぐに分かって声をかけてくれたようだ。