山が好き。
2014/9/5(Fri)
急遽予定が空いたのでみたけ山にて坂錬。
駅〜御岳山頂まで往復ラン。
何年も12月の「みたけ山トレイルラン」の運営に関わらせていただいてる事もあり、僕にとってのホームでもある。
何と言っても、ここは「人」がいい。観光協会の皆さん、茶屋の皆さん、ケーブル電車の皆さん…この山に根付いて生活をしているだけあって、「御岳山」が心から好きなのだ。無論、山にもたくさんの魅力がある、苔むした時期のロックガーデンは「もののけ姫」の世界だし、東京の街を一望出来る見晴らし、コースも走りやすい。そして、素敵な人達が住むこの山が僕も好き。
日本のトレイルランのマナー問題について考えたとき、先日、オーストリアでレース後に地元の人と話した時の事を思い出す。
「山は広くて道はたくさんある」
「自分の好きな山を登ればいい」
「レースの時に歯を食いしばって山を登るのも好きだから」
「レースが終わったらみんなで山小屋どんちゃん騒ぎ。そこは彼らの憩いの場だから」
「勿論、レースだけじゃなく思い思いのペースで山に挑む」
好きであるという事に対して自由かつ素直なのだ。
そして、多くの人がオラが街のオラが山があってそれをプライドとして持っている。
勿論、日本とオーストリアでは事情も違う。
けれど、大切なのは「山が好き」という事では無いだろうか?
オーストリアのトレイルをあちこち回って必ずしも明瞭でないルートもたくさんあった。
メジャーで無いルートで面白い道は日本にだってたくさんある。
挨拶をするだけでなく行き会った際にちょっとした会話の中でルートを教えあってリ、情報を共有したりも出来るだろう。僕らがもっと山を好きになって山に寄り添えたら、そんな楽しみ方がもっと広がる。改めてそう思う。
本当はシンプルで、楽しんで好きになる。それで十分。そうすれば、マナー問題なんてどっかへ行ってしまうのに…。山が好きなら、ランナーもハイカーもない。山が好きなら、排他的になったりいがみ合う必要なんてない。思いやればいいじゃない。それでいいじゃないか。重箱の隅をつつく暇があったら、雄大な自然に囲まれよう。
「そんな悩みはちっぽけだぜ、ぞれより一緒に楽しもうぜ」
山が、自然が教えてくれる。
というわけで、僕は山が好き。


写真は昨年夏のコロラド。