Broken Arrow Sky Race
2019/6/27(Thu)
レースを終え、翌日移動。
火曜の午後に帰国しました。
その足で練習会を行うなどあわただしく過ごしていましたが、忘れないうちにどんどん更新をしていこうと思います。
さて、日曜はスカイレース26k。
残雪の影響でコースが一部変更になって少し短くなった模様。
朝7時スタート(0度くらい)に合わせて、4時過ぎに起床して朝食を取り部屋で少しづつ準備を始める。
日の出は5時半過ぎだったのでしばらくすると明るくなってきた。
とはいえ、外は冷えるので着込んでアップへ。
また、スタート時の気温とレースでは2800mくらいまで登ることを踏まえ、アームカバー、グラブとハーフスパッツに。遠征の時は色々なウェアを持っていきます。使わないものも多数あるけど、開けてみないとわからないこともあるから。そのため荷物は最小限にしたいものの荷造りのバランスは重要。
さて、レース。
7時ちょうどにカウントダウンとアルプホルンの合図とともにスタート。
villageを通り抜け、ダートロードへ。九十九折を繰り返しながら少しづつ標高を稼ぐ。
10km地点までは上り基調で森の中を行く。
雪解け水が多く、川のようになっている箇所も多数。
森の中はダブルないしシングルトラックが続く。
とても美しい。
近いペースの選手を探しながら、淡々と行く。
最初のエイドは約10km地点。
その手前に雪にしっかりと覆われた斜面の上りが2つほど、これが本当に滑る。
手が届きそうな距離に選手がいてもなかなか前に出れない。
エイドで水分を補給して、次の5kmは最高地点までの登り。2/3くらいは金曜のVKで通ったコース。
もちろん大苦戦したロープセクションも再び登ることに。ここと山頂手前はGPSによると勾配が42%くらい。そりゃしんどいわけだ。
淡々と登って最高地点。
息苦しいがここは本当に景色が素晴らしい。
もちろん、立ち止まっていられないので絶景を横目に山頂から下る。
2つ目のエイドはエナジージェルもあったので水分と合わせて補給。

ここから次の5kmは登り返し以外は下り基調。
ゲレンデをスキーヤーに混じって走る。
ノリの良い人が多く、ここではたくさんの声援をもらう。
エイド前に一回大きく降って登り返すのは高低図から知っていたのだけど、
たどり着くとアイスバーンの急傾斜。
走るというよりは滑り降りて(いや落ちて)登り返す。
残雪の影響でこういうルートを入れないと距離が足りなくなってしまうのだろう。
下まで降りてまた登り返すのだけど、そんな斜面だからこれがまたしんどい。
必死に登っても時折下がってしまう。

どうにか登り返して最後のエイド。
ここからフィニッシュまではあと5kmほど。山間を抜け、会場まで駆け下りる。
終盤で数名の選手をパスしてフィニッシュ。
32位。

満足か不満足かというと正直難しい。
トレイルのコンディションを考えると僕のベストは尽くしたし、その意味では納得なのだけれど、
雪と傾斜に全く歯が立たずレース以前にアウトドアスキルでの未熟さを痛感したからだ。
山によって、レースによってどんな状況が待ち受けるかわからない。
当たり前に心がけそして最大限準備をするべき原点を今回のレースでは教えられた。
会場もコースも運営も素晴らしく、何より各国の友人たちとも会えた素晴らしいレースと滞在であったことは間違いない。今回の経験を糧にまだ僕はいろんなことが出来る。それを学べたことが最大の収穫。

あわただしくもあったがとても有意義なアメリカ滞在でした。
